長男結婚して、あっけないくらいすぐに息子を妊娠して、特につわりもなく、何の問題も無い のほほ~んとした妊婦生活を送っていました。 結婚前から勤めていた会社でも 普通に働いていました。 出産予定日の二ヶ月くらい前かな? ちょっとお腹の子が小さ目と言われました。 このまま育ちが悪いようなら 管理入院だよ、と言われました。 予定日の一ヶ月くらい前、やはり小さいので 入院しなさい、と言われました。 確か2000gない、と言われたような・・・ で、翌日から入院となった訳ですが、 食事は糖尿病患者と同じ食事、 病院食以外の食事は一切禁止。 赤ちゃんに栄養が行きやすいように 安静を言い渡されました。 (右だか左だか忘れたけど、どっちかに体を向けて寝ていると 赤ちゃんに栄養が行きやすい・・・と言われた。どっちだっけ?) 今まで順調に来てたのに~とショックで 最初のうちは、同室の人ともあまり口もきかず 塞ぎこんで、本当にゴロゴロしているだけの 暗い日々でした・・・。でも 看護婦さんがおもしろい人だったのと、同室に 切迫早産の為、絶対安静で歩いてトイレにも行けない人もいて なのに、みんなすごく明るくて、そんな前向きな方達を見てたら 私も徐々に前向きになれたかな? そんなこんなで入院生活が過ぎていき、 予定日の12日前の夕方、 あれ?なんか下着が湿っぽい・・・と思いました。 破水?でも私の母は破水した時、ジャージャー水が出てきて、 バスタオルで抑えててもどんどん染みてきたって 言ってたよな・・・。 でも何となく違和感を感じつつ、シャワー浴びに行っちゃいました。 夜、見回りに来た看護婦さんに話すと 「破水かもしれないよ。」と言われました。 シャワー浴びちゃった・・・と言ったら ええ~、と睨まれました(>_<) 破水したら感染予防の為、お風呂禁止なんだよね・・・。 その後、担当の先生に確認してもらったら やっぱり破水でした。 明日、産みましょう、と言われ 急に心細くなる私・・・。 看護婦さんから ●通常、破水すると24時間以内に陣痛が来る。 ●今夜は何も処置せず、陣痛が来たら対応する。 ●陣痛がこないまま、朝になったら陣痛誘発の処置を行う。 そして感染予防の飲み薬かなんかもらって飲んだような記憶が。 すごくドキドキして、もうこの場から逃げたい私(ーー;) 看護婦さんに「怖いよ~。」と訴えたけど 「大丈夫、大丈夫!」とニコニコ答えてナース室に戻ってしまった(泣) 不安や恐怖、心細さやらいろんな気持ちに 押しつぶされそうになりながら過ごした一夜・・・。 でも結局、全く陣痛は来ないまま朝を迎えました。 <陣痛誘発1日目> そして朝を迎え、赤ちゃんが元気か確認したり 血液検査なんかも確かしたような・・・。 そしてお昼前位かな。ついに陣痛誘発の点滴を始めました。 陣痛誘発を始め、徐々に点滴の落ちる速度をあげ 分娩監視装置のグラフにも少しずつ山が出来て 張りが来ているのが分かりました。 グラフの山が上がってくると 「いたたた・・・。」と言う感じ。 でも痛くないときは平気で 病院に寄ってくれた妹とも談笑。 様子を見に来た先生も 「笑ってるならまだまだ、だな。」 痛みが来ると思わず息を止めてしまいます。 看護婦さんが 「赤ちゃんに酸素いかなくなっちゃうから 深呼吸してね~。」 そんな事言われても・・・。 それに赤ちゃんが本当に出てくるって実感もないし。 予定日だってまだ先だったし・・・。 初めての出産だから?若さのせい?(この時22歳)お気楽な性格のせい? 赤ちゃんのためと言われても、いまいちピンとこない。 一応深呼吸しようと努力はするのだけど やっぱ駄目~~(>_<)と息を止めてしまいます。 なかなかお産が進む気配がないので 点滴の速度を早めます。 そうすると一気に陣痛の感覚が狭くなり 1分~2分おきに。 ひえええ~ ちょっと休めないよう~。 看護婦さんが慌てて元に戻してました^^; そして夜は体を休めるため 陣痛促進剤は一旦中止。 中止すると陣痛は治まってしまいました。 確かこの日は結局3cm位しか 子宮口は開かなかったのかな。 <二日目> 翌朝、また促進剤の点滴を始めました。 前日よりは痛みも強くなってきた感じ。 痛みが来ると顔が強張るのがわかる。 痛みが来るのが怖い。 でも赤ちゃんは全然降りてくる気配はない。 子宮口もなかなか開かない。 誘発始めた時から陣痛室に泊り込みなんだけど 当然、他のベッドに後から来た人の赤ちゃんはどんどん産まれていく。 一日目に、初めて他のベッドの人の赤ちゃんが産まれて カーテン越しに産声が聞こえたときは、うわあ~って感動した(T_T) でも、その後も他の人はどんどん先に元気な赤ちゃんを産んでいく。 人も何人も入れ替わって、その人達にも追い越される。 (総合病院で、人数多かったんです。) 二日目の夜には、もう何で私の子は出てこないの?って気持ちでした。 私はお腹の子供とともに死んでしまうのかしら・・・って かなり絶望的な気分でいたのを覚えています。 子宮口も夜、看護婦さんに見てもらったら 「大まけで5センチ!」 先生も様子を見に来て 「どうする?もう少しがんばってみる? ・・・切りますか?」 でもまだ余裕はあったんだろうね。 「もう少し頑張ってみます。」と答えました。 そして就寝前に促進剤を止めると、昨夜と同じく また陣痛も治まってしまうのでした・・・。 <3日目> 3日目、またもや陣痛室で迎えた朝・・・。 結局、促進剤を止めれば陣痛も止まり 夜中には全くお産は進みませんでした。 夜中にも何人か産気づいた人が来て 赤ちゃんを無事産んでいったのに・・・。 先生が来て今日の説明をしました。 ●破水してから3日経っているので 感染の危険も増してきている。 赤ちゃんも疲れて、そろそろ 限界かもしれない。 ●今日は途中でこれ以上は無理だと判断されたら 即、帝王切開に切り替える。 その為、すぐ手術出来るように準備をしておきます。 手術の為の心電図の検査なんかをしてから また、促進剤の点滴が始まりました。 点滴を始めればすぐ陣痛は始まります。 痛さも日を追うごとに強くなり、腰が砕けそうです。 でもその割には、やはり遅々として進まない。 赤ちゃんは降りてこないし 子宮口はなかなか開かない。 でも夜は陣痛がないので体力は残ってたはず。 でも、何より精神的に辛かったんです。 初めてのお産で右も左もわからない状態だし、 私の後から陣痛室に来た人はどんどん先に赤ちゃんを産んでいく。 でも私のお産はなかなか進まない。 ゴールが見えないのが一番辛いですよね。 それでも夕方、看護婦さんに見てもらったら 子宮口が「7センチになったよ!」 ああ、もう少しかな? 今日中には出てきてくれるといいなあ。 でもその後、先生が回ってきて 分娩監視装置のグラフを確認。 「陣痛とともに心拍がかなり落ちているね。 ちょっとおチビさんだし、もう限界だな。 帝王切開にするよ。」 そこからは早かったです。 促進剤を止めて陣痛が遠のく中、即、看護婦さんが2人で剃毛。 手術承諾書(だったかな?)も、毛を剃られながら記入しました(ーー;) 剃毛が終わったら、看護婦さんに服を脱がされ 手術服を着せられ(本当に着せ替え人形の様に・・・) 担架?に車輪がついたようなのに乗せられ あっという間に手術室に連れて行かれました。 手術に決まってから、ものの15分位だったと思います。 本当に準備してたんだあ~と心の隅で感心していました^^; 私の心境はというと、ほとんど 「まな板の上の鯉」 せっかく7センチまで開いたのになあ~と 残念だった気持ちもちょっぴりあったけど 「やっとこれで終わる!」という気持ちの方が大きかった。 でも手術台の上に乗せられお腹と背中の消毒、 そして背中からの麻酔注射。 (今思うと、麻酔の先生下手だったかも・・・ 「背中丸めて~あっ丸めすぎ!もっと伸ばして! それじゃ伸ばしすぎ~!」と怒ってばかりいた・・・) 自分の体の方が見えないように首の所に衝立みたいなのを置かれ ビニールかなんかお腹にかけられ・・・ 慣れた手つきで準備をしている看護婦さんや 先生達を見てたらどんどん恐怖心が・・・。 「始めるよ」 そしたらお腹にメスが入るのがわかるんです!! 思わず「痛い!」と叫びました。 先生が「これも痛い?」とまたメスでお腹を切るのが わかりました。 「痛い!痛い!」 実際どれだけ痛かったのは記憶にありません(ーー;) 麻酔をかけたら感覚がないものと思っていたら 切っているのがしっかりわかる。 抑えていた恐怖心が爆発したのかもしれません。 も~うパニック状態でした・・・。(恥ずかしい~) 「痛い!痛い!」と叫びながら自由の利く 腕の肘から先を動かして暴れたので 看護婦さんに慌てて手を押さえられ 口にマスクを当てられました。 (吸入麻酔薬でした) 「いい匂いがするよ~大きく息を吸ってね~」 みたいな事を言われ ここら辺からは記憶がかなり途切れ途切れ。 うつろな意識の中、産声が聞こえ 先生に「生まれたよ~泣いてるの聞こえる?」と聞かれ うなづいていたのだけは覚えています。 (この自然分娩できなかった上に、はっきりした意識で産声を聞けず、 生まれてすぐに顔も見てやれなかった事は、私にとって、 ずっと、コンプレックスというか心にひっかかってます・・・。) 気づいた時には個室のベッドの上でした・・・。 子供が下がってこなかったのは へその緒を軽く首に巻いてたので そのせいかもね、と言われました。 翌日から何日か、毎朝1本子宮収縮剤を点滴されたのは 生きてきて今まで味わった痛みの中で一番痛かったです。 赤ちゃんが生まれてやれやれと思ったら・・・。 切って傷ついた子宮を薬で収縮させるんです。 冷や汗ダラダラで声も出せない。 ベッドの手すりを握り締めて耐えました(泣) 点滴が終わった直後、先生が部屋に来た時、 思わず涙がボロボロこぼれて泣いてしまいました。 二度と子供は産まない!!旦那には悪いけど 子供は1人にしようって言おう!!と心に誓いました。 長男の時はこんな感じでした。 ・・・その後 もう子供はいらん!と思った割には 妊娠解禁までの一年が待ち遠しかった^^; ああいう痛みって忘れてしまうものなんでしょうか・・・。 次回、2人目へ~となるのですが・・・ 2人目はすぐには出来なかったのです。 |